前回、サロベツ湿原の探索記を投稿してくれたゲンヤさんが、北海道の根室にある北方原生花園の探索記を書いてくれました!
それでは、ゲンヤさんの記事をどうぞ!
230630 北方原生花園 byゲンヤさん
納沙布(ノサップ)岬は、日本で一番早く朝日を見る事が出来る岬です。
天気が良ければ昔は日本の地だった島を見る事が出来るかな。
記念施設の見学を、と思って向かうことにしました。
長さ30km、幅8kmの狭い半島に箱庭細工のように海、湖、川、湿原、森を「ぎゅう」と押し込めた素晴らしい自然に出会い、思いも寄らない思い出がつくれました。
その時のことを少しばかりですが綴ってみたいと思います。
根室・釧路は今頃、霧が多いと聞いていましたが、写真の通り納沙布岬へ行く道で視界100m位の霧に遭いました。
前方白い闇の中からいきなり車が飛び出してきてびっくり致します。
日本の最東端納沙布岬を訪ねます。岬には北方領土の記念施設と記念碑がありました。
帰り道は反対側の根室湾側を走ります。
朝よりかなり見通しは良くなってきました。
右も左も原野でした。
オンネップ川とノッカマップの中間に根室十景「北方原生花園」と案内板がありました。
根室半島の根室湾側にある、広さ約75haの原生花園です。
ここには、ヒオウギアヤメをはじめ、オレンジ色のエゾカンゾウなど、たくさんの花々が咲いています。
花の種類や咲く期間の長いことが特徴とのこと。
林が遠くに見えます。
厳しい自然の影響で幹が曲がり成長したミズナラの風衝林とのことでした。樹齢100年以上になるそうです。
木道が整備されているので散歩ができます。ポニーが放牧されています。写真に3頭写っています。
赤色の花はハマナス
湿原の果てまで木道が続いています
北方原生花園の先、明治公園の手前にあった湿地の草原、湿原巡りで僕が描いていた湿原らしい湿原の形。
湿原の先に住居を囲む風衝林が有りました。
海から吹き付ける強風、氷雪に曝されされながら人のために木々が協力寄り添い合って厳しい自然に耐えて幾春を迎えているのでしょう。
ミズナラとの事です
まとめ
湖、川、湿原、森…。
根室は『多様』な自然環境を現した地でした。
春から夏にかけて霧に覆われて、気温が上がらないこの地は、平地にあっても高山と同じような気候条件になり、亜高山に生育・生息する草花樹木をみることができます。
原野の先に見えた林は、根室市の文化財(天然記念物)に指定されている「ミズナラ風衝林」です。
今まで気付かなかった自然の顔、成り立ち、ここに至る人の関わり、そして今の形を深層に至らないまでも広がりを見る事が出来ました
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