10月の中旬今までの感覚では標高750m辺りの五色沼は紅葉真っ最中と思ってしまいましたが、今年は全般に暑かったので紅葉は始まったばかりでした。
散策をする前に五色沼の成り立ち由来を調べてみると。
磐梯山が明治21年(1888年)に水蒸気噴火を起こした際の北斜面での山体崩壊により、大量の岩屑なだれが発生、山麓を流れる長瀬川とその支流を堰き止めたことでいくつかの湖ができ、谷などをせき止めてできた窪みに沼が形成されました。
森林の広い範囲は土砂が堆積荒野となりましたが、高温の溶岩などに覆われなかったことや、人々の植林事業によって、森林は早期に回復し緑豊かな景観となり昭和25年国立公園になりました。
五色沼の由来は色が異なる要因は天候や季節、見る角度、水中に含まれる火山性物質によってさまざまな色彩を見られることから、色とりどりの沼「五色沼」という名前がつきました。青緑、鮮緑色、銅赤色などの色になるようです。ほかではなかなか見ることの出来ない貴重な色との事でした。
探索
五色沼自然探索路案内図
裏磐梯ビジターセンター配信トレッキングコース
国道459から毘沙門沼への探勝路。
脇の高木は唐松。
唐松と枝。
樹齢は不明ですが災害の後植林されたものと思われます。今の樹林帯は噴火から136年経過しております。
毘沙門沼 五色沼の中で最大の湖 平日ですが観光客で賑わっていました。
ボートがありました。
赤沼。
水の色は瑠璃色でした。
みどろ沼。
漢字では(深泥)と書きます。
竜沼。
一番奥深い感じ木々の密集倒木が多く一部だけを見ました。
弁天沼。
るり沼。
磐梯山が向こうに見えて、一番の景色でした。
青沼。
名は青ですが色は空色に近い青。
遠藤現夢の碑。
私財を投じ裏磐梯の植林に貢献しました。
柳沼。
五色沼探勝路の最後の沼です。
広さもあり途中の沼より明るく感じます。
木の実。
あとがき
散策は裏磐梯ビジターセンター五色沼の探勝コースに沿って毘沙門沼から柳沼へ。
毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼と歩き写真を撮りながら4kmを2時間半で歩きました。
案内書には各沼の湖面の色が各々書いてありました。
沼の手前奥の方日当たりや陰などでいろいろな色に見えるので、この沼はこの色だと特定することはできませんでした。
共通するのは、緑・黄緑・空色の混合色かなと思います。
季節毎に2、3回往復して観察しないと一つ一つの特色を見つけだすのは難しく思われます。
もしあそこに散策路がなければどうなのだろう。
倒木をかき分けて、入り込んだ目の先に忽然と沼が現れ、その水の色が赤だったら。
足を滑らしたら底なしの湿っぽく泥の深い沼地に落ちてしまう。
まるで、ネッシーのような怪物に引きずれ込まれてしまうと錯覚するのではないでしょうか。