何やら道の駅白馬の近くに湿原があるらしいので、尋ねてみることにしました。
探索
▼近くに行ってみるも、見た感じそれらしい場所はありません。
▼周辺を歩き回っているうちに看板らしきものを遠目で発見!
望遠レンズで見るとガクモ原湿原の文字が!
▼早速行ってみることに!
▼かなり荒れ果てています。
本当に湿原あるの?
▼もしかしてこれって、ミズバショウ??
▼ミズバショウっぽいなぁ
▼とても湿原とは言えない雰囲気。
▼かなり立派なことが書かれていますが、湿原自体はかなりひどい状態です。
ガクモ原湿原について
ガクモ原湿原について気になったので、少し調べてみることにしました。
市立山岳博物館創立60周年企画展の倉科和夫氏の寄稿にその背景が記載されていました。
ガクモ原湿原は、かつて南北2.5 km、東西0.8 kmにも及ぶ大きな湿原だったそうです。
ガクモという名前は、湿原に生えていたツルコケモモ(地元の人がガクモと呼んだ)に由来するそうです。
昼間でも薄暗い場所だったそうで、かなり大規模な湿原だったと想像できます。
ところが、昭和初期になって、開発が進んでいき、3分の1ほどまで縮小してしまったそうです。
それでも色々な植物が見られる良い湿原だったようです。
さらに1979年になるとついに残された土地にも開発の手が入ってきました。
倉科氏は、保護に働きかけましたが、結局、一部を残して破壊されてしまったそうです。
その一部も今回の訪問時点では、見るも無惨な状態になっていました。
湿原情報の概要
まとめ
改めて、背景を知るとなんとも言えない気持ちになる。
かつての姿は想像さえできないが、大きな湿原が消えていくのは寂しいです。
しかも、大きな施設になっているならまだしも、ただの資材置き場とは・・・
保護に費用や手間がかかることは確かですが、このような貴重な自然が守られるように働きかけられると良いのですが。